福祉タクシーCANです!
山形県寒河江市・西村山郡を中心に、移動が困難な方のお手伝いをしております!

いつもご利用ありがとうございます!

ゴールデンウィークが終わり通常業務に戻りました。連休中は恒例行事になっているワイナリーに行ったり、バイクの試乗会に行ったり、法事と葬儀があったりと遠出はできなかったものの何だかんだと忙しく動き回っておりました。
また、連休中に具合の悪くなったからと通院のご依頼をいただくケースが多数ありましたが、福祉タクシーCANでは対応できないリクライニング車イスだったり、ストレッチャーのご依頼だったりでご利用に至らないことも多く、悔しい思いで夜しか眠れない日々を過ごしております。

さて、今回は前回に引き続き印象的なお客様のご紹介。前回と同じく90歳代のお客様のお話し。

90歳代のお客様

その方は何度かこのブログでご紹介した方。初めてご利用くださったときは2本の杖を使っていたものの、ご自分の足で歩行されておられました。最初から最後までご利用の内容はほぼ変わらず、郵便局とスーパーへ行く時と各種クリニックへの通院の際にご利用いただいていました。

ある日

しばらくご連絡がなかったその方から数ヶ月ぶりにご連絡をいただきました。その際「車イスを持ってきてくれ」とのこと。確かしっかり歩いていたはずだようなぁ…、と思いながら車イスを持ってお迎えに行くと、ご自宅で歩行器を使ったてらっしゃるその方がいました。
お話を伺うと、連絡がなかった間に転んでしまい腰椎を圧迫骨折してしまったとのこと。しばらく入院してようやく外出できる様になったから、福祉タクシーCANさん(その方は私のことを『俺のタクシー』と呼んでくださっていました)からあちこち連れて行ってもらおうと思って、と仰ってくださいました。

いつものように

郵便局へ行ったり、スーパーで新聞の切り抜きをコピーしたり買い物したり。もちろんコピーや買い物の介助をお願いされていましたのでしっかりお手伝いもしておりました。奥様からも「いつも付き合わせてゴメンなぁ」と心遣いをいただいたりもしていました。

新聞の切り抜き

古くから商売をされていたその方は、非常に聡明でお金などの数字はもちろん、ご自分の考えを新聞に投稿したりされていました。また、ご自身の家系図を作ったり(この家系図がすごい!)とその知識の幅が驚くほど大きく、お会いするたびに驚きと感心することばかりで、ご依頼があると「今日はどんな話が聞けるかな?」と楽しみになったものです。それなのにご自分の考えを押し付けたりせず、私の質問には真剣にお答えくださる方で、今まで私が持っていた『お年寄り』のイメージから最もかけ離れた、90歳代にしては最もお元気なお客様でした。

ある日

同居されている娘さんから近くの病院へ連れて行ってほしいとの連絡が入りました。何事かと思い事情を伺うと、とにかく動けなくなっているとのこと。座ってさえいられれば病院にお連れすることは可能ですし、ベッドから車イスへの移乗も日常的な業務として行なっています。が、何しろご高齢であること、また動けなくなっているのがなぜなのかがわからない状態で無理をさせるわけにはいかない、という判断をし、娘さんには「今すぐ救急車を呼んだ方がいい」とお伝えしました。

結果として

近くの病院へ救急車で搬送され、しばらくして特老へ移られたと伺いました。程なくしてお店は閉店しておりその後のことは窺い知れません。

この商売をしていて最も寂しいと思うこと

それは図らずもそして意図せず、いつも使ってくださっていたお客様から連絡がなくなることです。
当然ながらその方にも事情があるでしょうし、タクシーなんて車に乗っている間だけ他愛もない会話を交わすだけの存在に過ぎないかもしれません。一般的なタクシーならそんなものかもしれません。しかし、福祉タクシーCANとしてお客様を乗せる場合、ある程度の事情を伺う必要があります。そして一般的なタクシーよりも深くそのお客様と関わらなければなりません。その事情によっては先述の通り「救急車の方がいい」とお断りすることや身体的な介助の対応を変えなければならないからです。お客様によってはそれを鬱陶しいと思われるかもしれません。そう思われたらそれはそれで仕方ありません。この次は他を利用してくださればいいのです。だからこれからも福祉タクシーCANは可能な限りお客様の事情を伺います。その方にとって最善のサービスを提供するために。

5月の青空。通院のお客様の連絡待ちの図

 

 

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