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すっかり月イチの更新になってしまいました。なかなか時間が取れずブログの更新まで手が回らない状態です。そうこうしている間に稲刈りが始まり、地元のお祭り(谷地どんが祭り)で屋台の交通整理をしながらついて回り、看板犬が1頭増えました、このお祭りは谷地八幡宮の例大祭で、見どころは八幡宮の神職を務める林家が一千百有余年にわっって伝承してきた舞楽や、神輿を先導する勇壮な奴行列、そして各地区の青年会が中心となって町中を練り歩く囃子屋台があります。私はお祭り期間3日間お休みをいただいてこの囃子屋台の交通整理係を務めました。河北町谷地は小さな町ですが、歩いて回ると(しかも各地区の区長や青年会長宅、祭典事務所などを回ります)結構な距離があり、お祭りが終わり3日が経った今も体はガタガタです。

3日で80km以上歩くと体はガタガタ。日頃の運動不足が祟っています。
さて、前回の投稿以降にあった印象的なお客様のお話です。
98歳のおばあちゃん
ある日、昭和2年生まれのおばあちゃんで、圧迫骨折と帯状疱疹があり通院したいけど大丈夫か?と懇意にしているケアマネージャーさんからご依頼の電話。いろいろ話を伺うとつい1週間ほど前まで元気に畑仕事などをしていたのだが、突然具合が悪くなり現在はベッドに横になっており、家族では移乗が難しく通院できないとのこと。予約を確認し、予定日にお迎えにあがりました。
驚くことに
そのおばあちゃん、この度具合が悪くなるまでは通院や薬の管理、ご自分の食事の支度やご自宅前の畑の世話まで、ご家族の手を借りずに元気にやっていたのだそう。当然、介護認定など受けていないどころか介護予防相談にすら行っていなかったそうで前述のケアマネージャーさんも突然連絡が来て詳細が全くわからない状態なので、今緊急で介護認定を受けるための手続きをしていると言っていました。
ご家族は…
そんなおばあちゃんは、息子さんご夫婦(70歳代)、お孫さん(40歳代)と同居していますが、それまで元気に働いていたため、ご家族の誰もが「介護が必要」などとは思わず、具合が悪くなったおばあちゃんを前にして右往左往するしかない、という状態でした。ご家族は『介護』に関して全く知識も情報もない状態でしたので、「介護認定」という言葉すら聞いたことがない…。これからおばあちゃんに対してどう動くのか、誰に相談したらいいのかわからないと仰っていました。
福祉タクシーCANがしたこと
最初のご依頼の際、圧迫骨折と帯状疱疹とのことでしたので、細心の注意を払って、ケアマネージャーさんと一緒に車イスへ移乗し病院へお連れしました。これはよくあることですし、ご依頼さえあればご自宅に上がらせてもらって行う基本的なサービスのひとつです。このお客様についてご家族からは「これからどうすればいいのかわからない」という訴えが車中でありましたので、診断結果次第で特老への入所や入院を経ての老健への入所、もしくは覚悟を決めてご自宅で介護する、などの選択肢がありますよとお伝えしました。また、介護認定までの流れや、その後の動きの一般的なことをお話ししたら少し安心してくださいました。もっとも介護資格を持っているとは言え、ケアマネージャーではないので困ったことや分からないことがあれば、全てケアマネージャーさんへ相談することも付け加えました。
福祉タクシーCANができること
こうしたケースはこれまで業務を行ってきて初めてでした。福祉タクシーCANにご依頼くださる多くのお客様は、ある程度介護の知識を持っており、状態が悪くなって歩けなくなったから車イスで通院したい、その手段として私を使ってくださる方がほとんどです。もちろんこれまでお話ししてきた通り、輸送に関する様々なご要望に最大限お応えすることはこれからも変わりません。でも、福祉タクシーCANは今回のお客様のようにご家族に介護の知識がない、介護に向けて動こうにもどうしたらいいか分からないという場合に、「こうしたらいいんじゃないですか?」と選択肢や対応方法などをお教えすることができます。まずはご相談してみてください。

3頭目の看板犬。生後3ヶ月のヤンチャ坊主。